6月20日キックオフイベントinとちぎ

6月20日 「苗木forいわき」プロジェクト キックオフイベント(栃木)
会場には、クロマツの苗木を育ててくれる団体の代表の方、普段から活動で協働している方、一緒にボランティアをした仲間、新聞を見て駆けつけてくれた方など、参加者は35名を超えました。 イベントは弊団体理事長塚本のあいさつで開幕しました。 はじめに、これまでのいわき市での活動をスタッフ東川が報告し、「苗木forいわき」のPVを紹介した後、当プロジェクトの概要説明を塚本がさせていただきました。 「津波被害を受けた海岸林の面積は、公表されているもので292.8ヘクタールですが、目視調査や地域の方の話では、被害はそれよりも広いと言われています。過去に津波が起き海岸林が被害を受けたあとは先人達がコツコツと再生させ、それが今回の津波の威力を軽減してくれました。今回の再生を全て国や県、市に任せると大きな負担となりますので、先人に見習って私達も市民の力で海岸林の再生に取り組みたいという思いから、このプロジェクトが生まれました。震災から1年以上経った今でも、被災地の支援をしたいという思いを持っている方がたくさんおり、実際に現地に出向いて活動している人もいますが、仕事が多忙であったり、年齢が若すぎたり、障がい者や要介護者であったり、体力がなかったり、家庭を守らなくてはいけない主婦であったりと、様々な理由から現地での作業ができない方がいることも聞いております。そのなかで、苗木を育てるという支援は被災地に行かなくてもできる支援ということで、たくさんの方から賛同・応援の声が届いており、活動の励みになっております。植林するクロマツは発芽してから3~4年経ったものを使い、それが海岸林として機能する為には、周りの草の背丈に勝つまでの5~6年間下草刈りをしなくてはいけません。そこで、皆様には植林する前の約1年間、苗木を育てる役をお願いしたいわけでございます。みんなで協力して、いわきの美しい海岸林を再生したいと考えております。」 次に、参加者一人一人から自己紹介を頂き、休憩となりましたが、名刺交換をしたり、ここでの出会いや久しぶりの再会を喜んだりと、賑やかで和やかな休憩でした。 休憩後、共催でありますNPO法人いわきの森に親しむ会理事長の松崎和敬様より「東日本大震災後のいわき市と、環境NPOの役割」と題してお話をいただきました。いわき市の歴史、震災当時のいわき市の状況、放射能の問題も含めた現在のいわきの状況、自然体験活動や海岸林再生への取り組みなど環境団体としての役割、これからの目標などを、分りやすく、時には笑いも入れて話していただきました。 その後、松崎和敬様、平石地区山下川河川愛護会 菊池様、東川が記念植樹を行い、閉会とさせていただきました。  翌日、下野新聞に当イベントの記事が載りました。記念植樹の様子が写真で使われています。 (報告:鵜沼)